和紙と建具展/笠間の家

 

 先日、笠間の家で開催いたしました『和紙と建具展』に、多くの皆さまにご来場いただき、誠にありがとうございました。

 陶芸家・故 里中英人氏の元アトリエ兼住宅であり、建築家・伊東豊雄氏が手がけたこの特別な空間で、第2回目の展示会を開催できましたことを大変光栄に思っております。会期中、陽光の移ろいを感じながら過ごすひとときは、かけがえのない貴重な体験でした。

 展示会場は1階の元アトリエに設え、その部屋の片隅には大きな電気釜が静かに佇んでいます。また、笠間の家は2階が入口というユニークな設計で、かつてリビングだった空間は現在カフェとして生まれ変わっています。

 大きな窓越しに広がる景色を眺めながら、珈琲や甘味をゆったりと楽しむ時間はホッと心がほどけます。お越しいただいた皆さまにも、そんな魅力を感じていただけていましたら嬉しく思います。

 

 今回は、太鼓張り障子建具のパーテーションと西ノ内紙のテーブルを新たに製作し、展示いたしました。窓から差し込む陽の光が和紙をやさしく照らすことで、その一枚一枚の個性がより際立ち、立体感のある豊かな表情へと変化します。日差しを遮りながらも室内の明るさを保つ、手漉き和紙ならではの魅力を感じていただける空間づくりができたのではないかと思っております。

 今回は春分の時期に合わせ、春をイメージした会場演出を心がけました。パーテーション背後にはミモザやコデマリ、桜を大胆にあしらっていただき、床の間をイメージした生け花も空間に彩りを添えてくれました。

 「もう少し小さいサイズのパーテーションも見てみたい」「西ノ内紙にはこんなにもたくさんの種類があるとは知らなかった」など、嬉しいお声も多く頂戴し、5月の最終回に向けて制作意欲が一層高まっています。

 

 次回も更に楽しんでいただける空間を目指し、準備を進めて参ります。ぜひお楽しみに。